遺産分割のための準備

ぶっつけ本番で遺産分割を進めても、上手くはいかないでしょう。
どこから手を付けて良いのか分からず、”迷子”になるのがオチです。
遺産分割は非常にデリケートなもので、トラブルを招いてしまう恐れがあります。
トラブル回避のためにも、遺産分割の準備をしっかり進めておきましょう。

まずは遺言書の確認です。
法事が終わり一息ついたのならば、遺言書があるかどうか必ず確認して下さい。
生前に住んでいた住居はもちろん、入院していた病院・利用していた施設も徹底的に探します。
もし後になって遺言書が見つかってしまうと、遺産分割の手続は最初からやり直しになるからです。
遺言書が見つかったら、家庭裁判所で検認の手続を済ませてから開封します。
もし遺言書に遺言執行者が記されているのならば、即座に連絡を取って下さい。
遺言執行者とは、遺言に書かれている内容を執行する人のことです。
もし遺言執行者がいなければ、相続人が協力して遺言に書かれている内容を執行します。

遺言書の確認と同時に進めたいのが、相続人の決定です。
戸籍を取寄せて、誰が相続人になっているのかを調査します。
「そこまでしなくても」と思われるかもしれませんが、意外な所から血縁関係者が見つかるのはよくある話です。

もちろん被相続人が築き上げた財産についても、調査しなければいけません。
遺産分割を進める上で、財産の把握は避けて通れないのです。
調べる方法としては銀行の預金通帳や、被相続人宛てに送られた郵便物も参考になるでしょう。
そして見つけた財産は、「遺産目録」に記します。
遺産目録があれば、どんな財産があるのか一目で分かります。
財産をしっかり把握していれば、遺産分割もスムーズに進みます。
トラブル防止にも繋がるので、必ず準備しておいて下さい。

遺言書・相続人の決定・相続財産の確認が済めば、いよいよ遺産分割の開始です。
相続人全員で相続財産をどうするのかを話し合い、お互いが納得いけば成立です。
遺産分割が上手くいくかどうかは、準備に全てかかっています。