遺産分割はいつまでに済ませておいたほうが良い?

遺産分割は、いつまでに済ませなければならないというものはありません。
でも遺産相続には、時効があります。
冒頭から矛盾する内容になりますが、すごく重要なことです。
では遺産分割は、”本当は”いつまで済ませておけばならないのか、取り上げます。

法律には「時効」があります。
例えば事件を起こし、捜査の甲斐もなく犯人が見つからなかったとしましょう。
長い間犯人が見つからなければ時効になり、起訴されることはありません。
相続も時効があります。
時効を過ぎてしまうと何もできなくなるだけでなく、大きなトラブルを招いてしまう恐れがあるので要注意です。
では相続の時効には、どういうものがあるのでしょうか。

まずは相続放棄です。
相続する財産の中にはプラスの他にも、借金などのマイナスの財産があります。
もし借金を相続すると、被相続人の代わりに返済しなければいけません。
しかし相続放棄をすれば、借金を相続して支払う必要はなくなります。
相続放棄の期限は3ヶ月と定められています。

また相続税の支払い義務が発生した場合、期限は10ヶ月以内となっています。
10ヶ月までまだ余裕があると思われるかもしれませんが、あっという間に訪れます。
10ヶ月以内に申告できなければ手痛いペナルティが待ち受けているので、必ず守って下さい。
遺産相続の期限は、絶対的なのです。

では冒頭に述べた「遺産分割はいつまで済ませなければならないというものはない」ということは、どういうことでしょうか。
ポイントとなるのが、遺産分割請求権です。
相続が始まった段階において、相続遺産は既に相続人共有のものになっています。
共有状態を解消するために行われるのが、遺産分割です。
遺産分割の際に「この財産を譲って欲しい」と、他の相続人に請求する権利があります。
この権利を「遺産分割請求権」と良い、時効は定められていません。

しかし期限が決められている相続手続きに関しては、絶対に守らなければいけません。
期限に振り回されないようにするためにも、専門家の力も借りるようにしましょう。