遺産分割調停のきほん

相続

遺産相続はトラブルになりやすい…そんなイメージを持っている人も多いと思いますが、実際によくあるトラブルとして相続人間で誰がどの遺産を相続するかで揉めることがあります。
遺産相続の対象となる財産は非常に種類が豊富ですし、特にプラスの財産となるものは自身にとって財産になるわけですから、できるだけ自分に都合の良いものが欲しいと思うのが当然ですし、それがほかの相続人と被ってしまえばトラブルになることもあるでしょう。

たとえば自宅を相続するのは誰か、自動車を相続するのは誰かで揉めることはよくありますし、そういったトラブルを回避するためにはあらかじめ相続人間で共通の認識を持っておかなければなりません。
たとえば被相続人の生前にすでに相続財産がどんなものになるか確定している場合は被相続人を交えて話し合っても良いですし、話がまとまりそうにない場合は被相続人に遺言書という形で残してもらうのもおすすめです。

遺言書があればそれがもっとも優先されますので、トラブルを回避する手段としては適切です。
また遺産は必ずしも受け取らなければならないものではないので、相続人自身が受け取らないと判断すればそれを拒否することもできます。

相続を放棄することによって相続人である権利も失いますから、当然ほかの遺産を相続することもできませんが、その代わりマイナスの財産を引き継いだり余計なトラブルに巻き込まれる心配もありません。
ただここまでに紹介したケースはあくまでもうまくいった場合で、ほとんどのケースではそうなりません。

もしトラブルになりそうだという場合は遺産分割調停を行い、第三者を交えて法的に解決する手段もあります。
遺産分割調停は遺産分割協議がうまくまとまらなかった場合にすることができ、基本的には相続人と調停委員、裁判官の3人で協議して行われます。

調停委員とは裁判所から選ばれた弁護士・医師などの教養のある40歳以上の人で、これに該当する人が指名されて選ばれます。
遺産分割調停を進めるときの流れとして、まずは遺産と相続人の調査を行い、相続人が誰になるのか、また相続の対象となっている遺産を明確にします。

その後相続人自身が遺産分割調停を申し立てて弁護士と一緒に調停期日に出席し、調停委員を通して相手方と話し合いを進めていきます。
そしてうまく話がまとまれば、今後どのようにしていくかの話し合いを行って無事解決という流れになりますので、覚えておきましょう。